ごきげんよう、みーです。
今は亡き祖父の奇行の中で、忘れられないものがあります。
その中から4つ挙げたいと思います。
① 美味しそう
祖父が毎日食べているものが、とても美味しそうで、私は祖父に「それなあに?」と聞きました。
それは、黄色い小さな粒で小瓶に入っていました。
祖父は、「飴だよー。」と言って、私に1粒くれました。
私は、憧れの美味しそうなものを貰って嬉しくなり、すぐに口へ入れました。
それは、アリナミンの錠剤でした。
祖父は、食べていたわけではなくて、飲んでいたのです。
舐め始めは、糖衣の部分が甘くて美味しいのですが、だんだん苦くなっていき、とても舐められたもんじゃないと吐き出したことを覚えています。
② 初めての目薬
祖父は、毎日、目薬を差していました。
目薬を差す姿を見ていて、いつも羨ましかったので、ある日
「私にも差してみて〜。」とお願いしました。
祖父は、すぐに差してくれました。
差された瞬間、失明するかと思いました。
祖父が差していた目薬は、織田裕二が「キターーー!」とか叫んでスッキリした顔で微笑むCMでお馴染みの、刺激が強い目薬だったからです。
子供が差しても、スースーするは目は開けられないはで、何も来なかったです。
③ 進学先
子供時代は毎年、夏になると、軽井沢にある別荘に行っていました。
別荘から結構歩いた所にラーメン大学というラーメン屋さんがあり、たまに祖父が連れて行ってくれました。
行くといつも「みーは、大学はラーメン大学行くんだよな。」と言われるので「うん。」と返事をしていました。
後に、ラーメン大学なんて大学はないと知り、普通の大学の大学生になりました。
④ 大学生へのプレゼント
大学生になり、まず祖父に貰ったプレゼントは、心理学辞典でも図書カードでもなくて
『THE RULES 理想の男性と結婚するための35の法則』という本です。
中学高校、女子校育ちの私が大学生になり、久々に男子と接するので祖父は心配して、プレゼントしてくれたんだと思います。
私は、ラインマーカーを引きながら、その本を教科書より真面目に読み込みました。
懐かしいので最近、読み直してみました。
本に書いてある35のルールの中から、いくつか挙げます。
○ デートの待ち合わせ場所を、お互いの中間地点にしないこと。デートは割り勘にしないこと。
○ こちらから電話をかけないこと。留守電にメッセージが残っていても、かけ直すのはごくたまにだけにする。
○ 彼に会うのは、週に2回まで。
○ 最初のデートでは軽いキスまで。
○ あまり急いでセックスに走ってはダメ。
○ 同棲したり、彼のマンションに自分の荷物を置いたりしないこと。
「割り勘にしてはいけない。」というルール以外は、守っていたような気がします。
ルールを守っても結婚できませんでした。
ルールを破ったら、理想の男性と結婚しました。
「この人と一緒に居ると楽しい。」
「もっと一緒に居たい。」と思った瞬間、ルールなんてブッチ切っていましたし、2ヶ月後には妊娠していました。
本のこと、ルールのことを、すっかり忘れていたと言った方が正しいかもしれませんが(笑)

しかし実際、結婚できたとて、2回離婚しちゃったわけだし、何が幸せなのか、何が理想の男性なのか、最強の恋愛法則は何か、もうよく分かりません。
私としては、誰かに「理想の相手と結婚した後、一生離婚しない35の法則」という本を書いて欲しいです(笑)
ルール35個で足りますかね?
80個くらい必要かしら。
離婚イコール不幸とか思われているみたいですが、全然不幸ではなく、幸せです。
「理想の男性」も「幸せ」も人それぞれだと思います。
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